2016年1月12日より小室クリニックがリニューアルオープンとなります

新クリニックでは外来診療、在宅医療ならびに訪問介護事業(訪問看護ステーション、訪問ヘルパーステーション、訪問リハビリテーション)を併設しております。

超高齢化社会を迎えるあたり、医療現場では様々な課題(社会的・経済的問題、終末期医療など)を抱えています。私たちは、患者さんやご家族が抱える医療・介護の問題に対して、気楽にご相談できる「開かれた施設」を目指しております。

多職種間で情報共有を行い連携することで、必要かつ安心できる医療・介護サービスを提供します。また、予防医学や在宅医療・介護講座などのイベント開催も企画中です。これらを通じて、患者さんや地域住民の方への啓蒙や医療・介護スタッフとの連携強化をはかっていきたいと考えております。

私が開業医として飯能に戻り10年になります。この10年、かかりつけ医として多くの患者さんの外来診療・訪問診療に関わることで、医師として大学病院時代とは異なる貴重な経験をさせて頂き、地域医療のイロハを学ぶことができました。

今後も、これまで以上に患者さんやご家族から信頼・安心される医療・介護サービスを提供する「地域医療の拠点施設」となるために、医療法人 徳明会のスタッフ一丸となり努力して参る所存です。新クリニックに対しましてもより一層のご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

小室クリニック 院長 小室 理



新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
当院も在宅療養支援診療所として8年目を迎えました。

在宅療養を希望される患者さんのご希望や安心を支えるために多職種のスタッフとともに協力をして訪問診療をおこなっています。

これまで500名近くの在宅療養患者さんの診療を行ってきました。在宅ホスピスケア(ターミナルケア)から慢性疾患の患者さんまで多岐にわたる患者さんの訪問診療を通して多くのことを学ばせて頂きました。私が診療を行ってきた専門分野の診療や大学病院における医療知識、医療技術では経験することはできない大切な宝であると感じています。

また、在宅医療を通して患者さんやそのご家族、在宅医療に関わるスタッフとの多くの出会いがあり、互いの信頼感の構築や情報共有を通して迅速かつ適切な医療・介護連携を行うことの重要性や、今後の超高齢化社会における新たな地域医療システムの構築が急務であると実感しています。

当院では訪問診療のみならず、訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問介護サービスなど在宅療養中の患者さんへの多様な医療・介護サービスを提供しています。今後も地域における医療機関、介護施設との連携を強化していきます。

『地域の皆さんが安心して住みなれた場所で最後まで過ごすことができる』医療・介護システムを推進できるようにスタッフ一同で協力していきますので何卒よろしくお願い申し上げます。

小室クリニック 院長 小室 理



第4回 『在宅医療の現状』とは

ご無沙汰していました。
在宅療養支援診療所として在宅医療を始めて1年が経ちました。当院スタッフや連携機関の方のお蔭様でまずは無難なスタートをきることができました。

外来、入院患者さんに加え在宅療養の患者さんを診療していく中で、病気以外にそれぞれ患者さんが抱えている家庭環境を始めとした様々な問題がみえてきます。

私たちは在宅療養の患者さんに対して、診察や病状説明をするほかに、介護者の方に少しの時間でも介護の悩みや日常生活の話しを聞いたりすることで患者さんやご家族が安心していただけることを実感しています。これは、病院での外来診療ではなかなか得られない体験です。いまの医療環境(医師不足・患者さんの大病院嗜好など)の中で互いの信頼関係を築く上では、とても大切な部分ですが実行に移すことは難しい課題ではないかと思います。

当院にて、平成19年に在宅看取りをした患者さんは8名(グループホーム2名含む、末期癌患者 7名)でした。平成18年度の全国における在宅死は約12%ですが、昭和30年代には約80%の方が自宅で亡くなっていました。この数字は医療環境や家庭環境の変化によるものですが、一方では、最近の日本医師会の行ったアンケート調査では約3割の方が在宅死を望んでいるとの結果もあります。

医療制度改革法案により在宅医療の充実がうたわれていますが、実際に現場で働いている我々からすると医師、看護師、介護福祉士などのボランティア精神に頼っている現状では、今後の超高齢化社会を迎えるまでに制度破綻がくるのは必然と思われます。医療・介護環境の整備には国民の理解のもと必要な財政を確保することにより、医療・介護関係者に対して適切な報酬や手当てを与える仕組みが必要ではないでしょうか?

今年もはや1ヶ月が経ちましたが正月早々から急患往診などで多忙な日々です。また、新たにALS(筋萎縮性側索硬化症)で呼吸器管理をされている患者さんの訪問診療も開始しました。
今後、在宅医療を支える上では医師のみならず訪問看護師さんが必要ですが当地域ではまだまだ看護師さんが不足しています。当院では、訪問看護師さんを募集していますので興味のある方はご連絡ください。

院長 小室 理



第3回 『ターミナルケア(終末期医療)』とは

私もこれまで医師として多数の患者さんの最後を看取ってきました。患者さん・ご家族にとって最後を迎えることはとてもつらいことです。私も患者さんにとって苦痛がなく安心して最後を迎えられるように試行錯誤しながらターミナルケア(終末期医療)にアプローチしてきたつもりですが、すべての患者さん・ご家族に納得していただけたのかと自問自答することもあります。

私がターミナルケアの患者さんに接する際に、記憶の中に思い出される状況があります。それは、私の祖母のことです。祖母は乳癌に罹患し術後15年以上たって再発しました。発見された時には既に手遅れの状態であり、自宅にて療養をしておりました。私は高校生でしたが日々、やせ衰えて、苦しむ祖母の姿をみては『どうにかならないものか』とやるせない気持ちでおりましたが、家族全員で看病することで、祖母が一人で苦しむよりは安心してもらえてのではと思っています。最後は自宅で看取りましたが、そのときの経験から患者さんにとっては、家族と日々接しながら介護されることがどれほど心強く、安心を与えることであると実感しました。と同時に介護する家族の大変さもわかりました。

ターミナルケアにおいて医師、看護師などの医療スタッフの力だけでは不十分であり、ご家族のサポートがとても重要です。そのために、患者さんの病状について、ご本人・ご家族が理解し日々の生活を安心しておくることができるようにケアを行っていきたいと考えています。

現在、厚生労働省において、終末期医療に関するガイドラインが検討されています。海外では、尊厳死、安楽死などがガイドラインによって定められている国もありますが、我が国ではこれまで終末期医療のガイドラインがなく、ともすると回復の見込みのない患者さんに対して尊厳を無視するような、無駄な延命治療が行われている状況が見受けられます。人が死に臨む際には、さまざまな病状、家族背景を含む状況、生活環境の相違などがあり簡単にガイドラインでは決めかねる状況もあると思いますが、一方では患者さん・ご家族が尊厳死を望み自分の最後を決めておられる方もいます。今後、高齢化社会が進むなかで医療者、患者・ご家族に了承、納得されるガイドラインの選定が必要と思います。

私は患者さん・ご家族の意志を尊重し、尊厳をもった最後を迎えさせることも医師としての大切な仕事であると考えています。今後、在宅・入院でのより良いターミナルケアが行えるようにスタッフ・患者さん・ご家族と一緒に考えていきたいと思います。

院長 小室 理



第2回 『プライマリケア』とは

『病気を診ずして病人を診よ』我が母校、東京慈恵会医科大学の学祖 高木兼寛先生が述べられた言葉であり母校の校訓です。

昨今の医療ではいわゆる専門医(スペシャリスト)が育成するシステムは大学病院などの研修制度、医局制度などにより育ってきていますが、むしろ地域医療においてはプライマリケア(初期診療、総合診療)を行う医師が必要とされています。しかし我が国ではプライマリケアを行う総合医(ジェネラリスト)を育てるシステムは未熟です。

欧米では、家庭医(family physician)、一般医(generalpractitioner)などと呼ばれプライマリケア専門の医師が既に認知されています。ジェネラリストは腹痛、食欲不振、頭痛、腰痛などの症状などのさまざまな訴えのある患者さん対して鑑別診断(どういった病気、病態が原因であるかを判断する)を行いその場で治療が可能か、または専門治療や検査が必要か否か判断します。また、生活習慣病の治療や予防的医学の啓蒙(生活習慣病、予防接種などの指導など)も行います。さらに、身体的問題だけでなく、心理、社会的問題にも配慮することができる医師でなければなりません。その医師像は、まさに『病気を診ずして病人を診よ』の言葉にあてはまります。

私も大学病院在籍中には消化器、肝臓疾患の患者さんを中心として診療を行ってきましたが、派遣病院では一般内科医として総合医(ジェネラリスト)となるべく診療を行ってきました。開業医として1年半がたちましたが、医師としてはまだまだ未熟であり、患者さんから学ばせてもらうことも多々あり、果たして患者さんの立場にたって医療を行ってきたかと自問自答することもあります。そんな時は学祖の言葉を思い出して診療を行っています。今後も患者さんの言葉に耳を傾けられる医師となれるよう努力したいと思います。

院長 小室 理



第1回 『飽食の時代の肝臓病』とは

今年の冬は、ノロウイルス感染による急性胃腸炎が大流行しています。最近は終息に向かいつつありますが、しばらくは用心が必要ですので注意を心がけてください。

これから3月頃にかけては、いよいよインフルエンザが流行する時期ですので外出後は手洗い・うがいを行い、加湿器等にて室内の乾燥を避けるようにしましょう。また、38℃以上の突然の高熱、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が出現したら早急に医療機関を受診してインフルエンザ検査を行い、適切な治療をお受けください。

今回取り上げるコラムは、私の専門領域である肝臓の病気についてです。
肝臓病には、B型・C型肝炎ウイルス感染によるウイルス性肝炎や生活習慣(飲酒・暴食・肥満など)に伴う脂肪肝、アルコール性肝障害などがよく知られています。このような生活習慣にともなう肝障害のうちで、飽食の時代に増加してきている肝臓病があります。それは、『非アルコール性脂肪性肝炎』(non- alcoholic steatohepatitis;NASH)とよばれています。

この病気は、字の如くに飲酒の嗜好はない方のうち、暴食、肥満、糖尿病、運動不足などの病態を原因として発症する肝炎です。この病気が怖いのは発病初期には、ほとんどが自覚症状はありません。しかし、欧米とくに米国では、肥満・糖尿病の患者さんの中に『非アルコール性脂肪性肝炎』が発症し、放置すると肝硬変・肝癌にもいたる進行性の肝炎として報告されています。本邦でも検診などで脂肪肝と診断されていた方のうちで、『非アルコール性脂肪性肝炎』の患者さんが潜んでいると考えられており、最近注目されているメタボリック症候群(内臓脂肪症候群)と同様に注意が必要な病気です。

当クリニックでは、血液検査・腹部超音波検査により鑑別診断を行い、疑いが強い方については精査を勧めています。また、同時に管理栄養士による食事・運動療法を基本に体質改善を基本とした治療を行っていますので、検診などで肝機能障害を指摘された方は自覚症状がないからと自己判断して放置せずにそれぞれ医療機関に受診してください。

院長 小室 理



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